管理職候補に会計・ファイナンスを段階的に学ぶ研修
アカウンティングとファイナンスを各3時間に分け、事前学習・実在企業の決算分析・ペアワーク・質問対応を組み合わせた管理職候補研修。
研修の目的
管理職候補者向けに、アカウンティングとファイナンスを各3時間ずつ、別日に実施した研修です。限られた時間で細かな計算の網羅を目指すのではなく、管理職が数字を読み、判断の根拠を説明するための考え方を重視しました。
事前学習や受講者からの質問を踏まえ、講義内では企業事例を用いたペアワークと発表の時間を確保しました。
研修カリキュラム
財務会計とファイナンスを段階的に学び、企業分析から店舗投資の判断まで演習します。 時間配分は一例です。研修の目的や演習の進行に応じて調整します。
アカウンティング編(第1回 12:30〜15:30)
1.イントロダクション
(1) 事前学習の振り返りと理解の共有
(2) 会計を業務・経営判断に活用する視点
事前学習で印象に残った点や深めたいテーマを共有し、学習の目的を確認します。
2.財務諸表の基礎
(1) 企業活動と財務諸表の関係
(2) B/S・P/L・C/Fの役割と対象期間
財務3表が、それぞれ財政状態・経営成績・現金の動きを表すことを理解します。
3.貸借対照表(B/S)
(1) 資産・負債・純資産と資金の調達・運用
(2) 自己資本比率・流動比率の分析【演習】
企業間比較と自社グループの数値を用いて、安全性と短期支払能力を考えます。
休憩
4.損益計算書(P/L)
(1) 売上総利益・営業利益・当期純利益の見方
(2) 利益率と事業別収益構造の分析【演習】
利益率の違いから、商品構成やコスト、事業特性が業績に及ぼす影響を考えます。
5.キャッシュ・フロー計算書(C/F)
(1) 営業・投資・財務キャッシュフローの読み方
(2) 実際のC/Fから経営状況を推測【演習】
利益と現金収支の違いを押さえ、資金創出・投資・返済のバランスを読み解きます。
休憩
6.財務諸表相互のつながり
(1) 利益と純資産・現金残高の関係
(2) 売掛金・在庫と黒字倒産の仕組み
仕入・販売・代金回収のタイミングを通じ、利益が出ても資金不足になる理由を学びます。
7.代表的な経営指標
(1) EBITDA・ROA・ROE・ROICの意味と活用
(2) ROEを利益率・総資産回転率・財務レバレッジに分解
利益額だけでは分からない、収益性・効率性・資本の使い方を評価します。
8.Q&A
(1) 財務3表・経営指標についての理解確認
(2) 自社の経営や業務に引きつけた質疑応答
学習内容を振り返り、経営数字を読むうえでの疑問を整理します。
ファイナンス編(第2回 13:30〜16:30)
1.ファイナンスの基本
(1) 企業価値と将来キャッシュフロー
(2) 資金調達・資金運用と投資判断の考え方
単年度利益とは異なる、中長期のキャッシュフローに基づく判断を学びます。
2.投資の経済性計算
(1) 現在価値への割引と正味現在価値(NPV)
(2) 店舗改装案を用いた予測P/Lから将来CFへの変換【演習】
減価償却費の足し戻しや税金を考慮し、投資の可否を計算・検討します。
休憩
3.割引率
(1) 加重平均資本コスト(WACC)の基本
(2) 株主資本コスト・CAPM・リスクとリターン
割引率が投資判断に与える影響を確かめ、案件のリスクを踏まえた評価を考えます。
4.投資判断指標
(1) NPV・IRR・回収期間法の特徴と使い分け
(2) Excelでの投資判断指標の計算と複数投資案の比較【演習】
投資効率、企業価値への貢献、資金回収の早さを区別して評価します。
5.Q&A
(1) 投資計画の前提条件と検証資料
(2) 将来予測の不確実性・戦略性を踏まえた質疑応答
数値の根拠や感応度、投資後の検証まで含めて実務上の留意点を整理します。
演習・ワーク
同じ小売業でも利益率や資金構造が違うのはなぜか
決算書の事例問題を使い、個人で考えた後にペアで分析結果を話し合う時間を設定しました。
ファイナンスの指標を、どんな判断に使うのか
計算式を追うことだけでなく、投資判断の前提や割引率の意味を理解する設計としました。
実務の疑問をその場で確認する
事前質問のうち重点項目を選んでQ&Aとして扱い、講義資料にない個別の疑問にも向き合う場を設けました。
設計の工夫
- 3時間×2回に内容を圧縮しつつ、演習・発表時間を確保。
- 事前のeラーニングとペアワークで短時間研修を補完。
- 事前質問からQ&Aの重点項目を選ぶことで、受講者の実務上の疑問も扱いました。
導入のヒント
昇格前研修など、短い時間で会計とファイナンスの両方を学んでもらいたい場合の事例です。eラーニングを活用して知識の土台を整え、集合研修を判断・討議・質問対応に振り向ける方法が参考になります。
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講座の組み合わせから、自社の数字を使ったカスタマイズまで対応します。
テーマや人数、研修時間が決まっていない段階でもご相談いただけます。




