こんにちは。公認会計士の川口宏之です。
本日は、会計スキル身につける秘訣について、お話したいと思います。
会計をテーマにした研修・セミナーをし始めてから、
「会計」というものについて改めて考えるようになりました。
僕自身は高校1年の時から会計に親しんできたため(商業科だったため)、
感覚的に理解していた内容を、
「初心者に分かるように説明するにはどうすればいいのか?」という観点から、徹底的に考え抜きました。
今まで当たり前のように分かっていたことも、根本から「なぜ?」「なぜ?」と繰り返し追求し、
書店に並ぶいわゆる「会計初心者本」を何十冊も読みあさり、
妻と「●●って分かる?」「分からない」「じゃあ、●●●●って説明したら?」「それなら分かる」というキャッチボールを何度も繰り返し、
どうすれば初心者でも挫折することなく最短距離で会計スキルをUPできるかを、とことん研究しました。
僕がここまで研究したのには、理由があります。
実は以前、取締役をしていたベンチャー企業で、
会計の基礎を教える社内研修を自主的に主催したことがあります。
全10回シリーズで、「簿記3級取得」を目標にした講座です。
告知した途端、勉強熱心な社員がわんさか集まりました。
ほとんどが会計初心者です。
今振り返ってみると、当時の僕は甘く考えていました。
すなわち、自分が会計知識があるから簡単に教えられると思っていたのです。
「自分は会計士だから、初心者に教えるのなんて簡単」
そう考えていたのです。
結果はどうだったかというと、回を重ねるごとに参加者が次々に途中で挫折。
10回シリーズの最後まで残ったのが、たったの2人だけ。。。
なんでみんな途中で投げ出してしまったかというと、今考えると至極当たり前なのですが、
「初心者レベルまで下りずに講義していたから」
なんです。
プロと初心者の知識には雲泥の差があり、
プロが当然のように使っている専門用語が、初心者にとってはチンプンカンプン。
理論的に説明しているつもりでも、初心者にとってはその繋がりが分からず「なぜ?」となってしまいました。
これでは、高いところから「おーい!早くここまで来いよー!」とただ叫んでるようなものです。
一番下にいる人にとっては、「どうやっていけばいいんだよ・・・」となってしまい、
最後には「やーめた!」となってしまいますよね。
本来やるべきは、一番上から見下ろすのではなく、
初心者レベルまで一旦下りて、初心者の手を引いて、
「こっちだよ」と階段を一歩一歩一緒に上っていくこと
なんですよね。
しかもその階段は、初心者でも上れる「低い段差の階段」で。
当時の僕は、それに気づかずに、
「なんでみんなやめちゃうんだろう。こんなに簡単なのに。」
と思っていました。
原因は、挫折した受講者ではなく、講師である自分だったのに。
そんな苦い経験を踏んだので、今回は基本に立ち返り、
「初心者に分かるように説明するにはどうすればいいのか?」を徹底的に研究しました。
その研究の結果、「会計スキルが身に付く秘訣」を解き明かしました。
長くなってしまったので、続きは後日に。