こんにちは。川口宏之です。
本日は、
「会計スキルを身につけるための3つのポイント」
について、お伝えしたいと思います。
あなたは、「会計」に対してどんなイメージをお持ちですか?
- 「ややこしそう」
- 「とっつきにくい」
- 「細かい」
- 「面倒くさい」
そんな声をよく聞きます。
しかし、会計を学ぶ上でのあるポイントを知っていれば、これらのイメージは全くなくなります。
それでは早速、
そのポイントを3つお伝えしたいと思います。
<ポイント1>会計スキルは大きく2つに分けられる
会計スキルというのは、
「決算書を作るスキル」と「決算書を読むスキル」
の2つのスキルに大きく分けられます。
会計を学ぶ際の入り口段階で、
まずはこの2つを明確に区分しておく必要があります。
<ポイント2>まずは「決算書を読むスキル」
「決算書を作るスキル」は、
企業の経理担当者や税理士・会計士などの専門家が身に付けていればいいものであって、
一般のビジネスパーソンが必須のスキルではありません。
一般のビジネスパーソンが身に付けるべきは「決算書を読むスキル」です。
例えば、あなたがこれから起業しようと考えているとしましょう。
起業準備のために帳簿の付け方(「決算書を作るスキル」)を
勉強しようなんて考えていたら、今すぐやめてください。
帳簿付けは、顧問税理士などに丸投げしてしまえばいいのです。
(安いところでは月1万円ぐらいでやってくれます)
あなたが起業準備中にやらなければならないのは、
むしろ、出来上がった決算書を分析する能力(「決算書を読むスキル」)を身に付けることです。
「決算書を読むスキル」は、PDCAでいうところのC(Check)の部分です。
「決算書を読むスキル」がないと、
- 「一生懸命、会社経営したものの、はたして業績は良かったのか?悪かったのか?」
- 「良かったのなら、もっと良くするためにはどうすればいいのか?」
- 「悪かったのなら、どこを改善すればいいのか?」
ということを分析することができません。
ここを勘違いして、
一生懸命、「決算書を作るスキル」(簿記など)の勉強をしてしまうのが、
多くの方が挫折してしまう原因となっているようです。
<ポイント3>簿記の勉強の前提としての「決算書を読むスキル」
例えばあなたが
「これから経理の分野で頑張って行きたい」
「簿記の勉強を始めたい」
と考えているとしましょう。
そんな場合でも、まず最初に学ぶべきは「決算書を読むスキル」です。
「決算書を読むスキル」を身に付けないまま、
簿記の勉強(「決算書を作るスキル」)を始めることは、
最もやってはいけないことです。
会計が「ややこしい」「面倒くさい」と感じてしまい、
挫折する確率が高まってしまいます。
例えば、ジグソーパズルを始めるときにあなたはまず何をしますか?
おそらく、最初に完成形の絵や写真を見ると思います。
そして完成イメージをもってジグソーパズルのピースをはめていく作業に取り掛かると思います。
会計スキルを身に付ける順番も、実はこれと同じ原理です。
完成イメージである決算書を読めないままに、ひたすら簿記の勉強をしても、ただ辛いだけです。
しかし、完成イメージをもって(決算書を読めるようになって)から簿記の勉強を始めると、
一つ一つのルールや処理の仕方の目的や背景が分かり、理解のスピードが飛躍的に高まります。
以上の通り、会計を学ぶ上で最も大切なことは「決算書を読むスキル」をまず最初に身に付けることです。
ヘタに簿記3級の本などを買ってしまったら、ドツボにはまる可能性大です。
ちなみに、私が行う研修やセミナーは、
「決算書を読むスキル」を身につけるための内容です。
「決算書を作るスキル」はほぼやりません。
なぜなら前者の方が多くの方が必要とするスキルだからです。
会計スキルに不安がある方は、ぜひ私のセミナーを受けに来てください。
川口宏之が講師を務める最新の公開セミナーはこちらです。
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最後に一言、
優秀なビジネスパーソンは
ほぼ例外なく「決算書を読むスキル」を身につけています。
これは紛れもない事実です。